red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

『あおいしか〜The Story of Holy Bluebuck〜 』◇

葉 祥明の絵本『あおいしか〜The Story of Holy Bluebuck〜 』


本棚の整理をしていて葉 祥明の絵本が出てきた。
以前、よく眺めていたのだった。


彼の絵本は青色が印象に残る。
どの絵本にも美しい「青」が使われている。


『あおいしか〜The Story of Holy Bluebuck〜 』
この物語は、まさに「青色」がテーマ。



地球から青い色が消えてしまった。
青い色は、愛と平和、心の安らぎの色。
人間たちの勝手な行動で空も海も汚されて青が消えてしまった。


そこへ伝説の鹿、青い鹿があらわれる。


身勝手で自分のことばかりを考える人間は青い鹿の言うことに耳をかさない。それどころか捕まえて、青い鹿が誰にも近づけないようにしてしまった。


ある冬の朝、ひとりぼっちの青い鹿は
悲しみのあまり死んでしまった…


怪我でも病気でもなく「悲しみ」で死んでしまうのだ。
ひとりぼっちの悲しみで死んでしまうのだ。


人もひとりぼっちでは生きられない。
誰かが悲しみを抱えていたら、他人事ではない。
大変な事態が続く、この3か月。
しっかり目を開けて起こっていることを見なければ、と思う。



この絵本の最後に著者、葉 祥明が以下のように書いている。


*******(抜粋)

かつて、南アフリカには、ベルベットのように美しい、青い毛皮をもった、
ブルーバックとよばれる動物がいました。
しかし、1800年頃、人間によって絶滅させられてしまいました。
今、この地球からも、美しい青空と水が失われつつあります。
そこで、私は、祈るような気持ちで、ひとりひとりの心の中にいる、
伝説の青い鹿の出現を待っているところです。
                           2000.12 葉 祥明

Once upon a time,in South Africa,
there lived beautiful blue antelope called blaubok(blue buck),
ther fur as soft and rich as velvet.
But by around 1800 people had wiped them out.
Earth is now losing its beautiful blue sky and water.
I wait prayerfully for the legendary Bluebuck
that lives within us all to come forth.
2000.12 Shoumei Yoh

*******


懐かしい本が出てきた。
忘れていた本を手に取った。
青い色が鮮やかで美しい。
地球は美しい。