岩盤浴
岩盤浴屋さんから閉店を知らせるハガキが届いた。
昨年4月から行く機会がないまま一年が過ぎていた。
あっという間に時は経っているのだった。
期限なしの回数券を買っていたから連絡をくれたのだろう。
見てみると18枚も持っていた。
回数券は払い戻しをしてくれるそうだが6月26日の閉店の日まで
体を温めに、なるべく行くことにしよう。
一ヶ月後に閉店と聞いて慌てて行こうとする自分に苦笑しながら
体が冷えていることを自覚せずにいたから、ドカンとインパクトのある知らせが来たのだと思った。
いつでも行けるとのんびりしていた私に「いつでも」はないことを
痛烈に自覚させる知らせだった。
早速、土曜日の夕方、ほぼ一年ぶりに岩盤浴に行って来た。
「7年間、お世話になりました。新しいオーナーが見つかったら続けられるんですけど、なかなか…」「あと1ケ月しかないですが出来るだけ入りに来てくださいね」とスタッフの女性が言う。
「こちらこそ知らせて下さって、ありがたかったです、体が冷えていたからタイムリーで…」と伝えた。
お互いに、お礼を言い合って、あと少しの付き合いだろうけど、なんとなく名残惜しい気分なのだった。
今年は梅雨入りも早く、秋かと思わせるような肌寒い日が続くなど、冷え性の体が益々冷えてくるような不順な天候だ。
土曜日も冷たい雨が降っていた。
そんな中、体も心も温まって幸せな心持ちで帰ってきた…