一ヶ月
いとこのIちゃんの結婚式から一ヶ月が経った。
結婚式の写真も横浜の写真もSDカードに入ったまま
少しパソコンで見ただけで整理もせずに置いてあった。
叔母から写真を送って欲しいとメールがあって
すっかり忘れていたことに気付いたのだった。
着物姿でカメラを持って、うろうろと動き回らないように等と
母から注意されていたので「おしとやか」モードだった私。
照明の具合も考えずに撮ってしまっていて
新郎新婦にフォーカスしていない写真ばかりで
叔母と叔父に送るほどではないのが辛いところだ。
結婚式の写真は、その会場をよく知っているカメラマンが撮るのが一番いい。
彼らはプロフェッショナルの腕で晴れのシーンを上手く切り取ってくれる。
私は人物を撮るのは苦手だな、と自分の撮ったものをみて思った。
日頃、街を歩きながら撮る時は人の顔が入らないように気をつけている。
人の顔が分からない角度から撮るように心がけている。
人の顔はまさにその人をあらわすものなので、
知らない人の顔を了解なく撮ってはならないと釘をさされることもあったりして
私は反射的に人の顔を撮ることに委縮してしまうのかもしれない、
委縮する傾向があるようだ、とようやく気付いた。
写真教室の先生が
とにかく自分の撮った写真を見ること、と言われていたのを思い出した。
見ると傾向が分かる。
私は結婚式で撮った写真をみて人物が苦手だと自覚した。
自覚なきところに前進はないのだから気付いて良かった。
一ヶ月前の結婚式の写真をCDに焼いて、少し印刷もして…
多分、花嫁の母の期待には添えないだろうな、と思いながら郵送した。
横浜、元町、中華街、