「思いのまま」
梅の品種のひとつ「思いのまま」
一本の木に薄紅色、白色、薄紅と白の絞り咲きの花が咲く梅。
野生の梅の原種に近いもので花は八重咲きの中輪。
ひとつの枝の中に「思いのまま」に咲き分ける。
同じ枝から毎年薄紅色、白色など決まって咲くのではなく
その木の「思いのまま」に咲いて、
「思いのまま」に来年はまた違う枝から紅白が入り混じって咲いてくる。
中には一輪の花で紅白に咲き分かれるものもある。
ひとつの花に白色の花びらと薄紅色の花びらが混じっていて
それを「絞り咲き」と言う。
梅は登録されているものだけでも400種類以上の品種があるそうだ。
その風情ある登録名を見るだけでも楽しい。
「思いのまま」だろうな、と眺めていた梅の木があった。
初老の男性がやって来たので「思いのまま」という品種だろうと思うと説明をしたら、「如意ですな!」と感心して、年賀状に「如意」と書くことが多いと話してくれた。
今年があなたにとって、あなたの意のまま、思い通りの年になりますように、との願いを込めるそうだ。
ちょっと話しただけだったが印象に残る紳士だった。
「思いのまま」に咲く梅。
意のままに咲く。
紅と白が交互に咲いている。
「絞り咲き」は見つけられなかった…