red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

かぎろい

かぎろい
冬の日のよく晴れた早朝、日の出前の東の空に現れる最初の光。


この「かぎろい」を撮るために早起きをして、
東の空を見渡せる山の中腹まで通い続けるカメラ好きの人が
たまたま見たテレビニュースで紹介されていた。


その日は東の空に雲がかかって
理想的なかぎろいの空は撮れずに
彼は、そのまま会社へと出勤して行った。


美しい瞬間をカメラに収めるには
その瞬間を待つ途方もない日々があることが
淡々と紹介されていた。


彼は会社員で、カメラマンで、
多分、夫で父で…
いい顔の人だった。


かぎろい、
漢字では「陽炎」または「火光」


太陽が水平線上に現れる約1時間前の
太陽光線のスペクトルにより現れる最初の陽光のことで朝焼けではない。



万葉集柿本人麻呂の歌がある。


東の 野に炎の 立つ見えて
(ひむかしの のにかぎろひの たつみえて)
かへり見すれば 月傾きぬ
(かへりみすれば つきかたぶきぬ)




この「かぎろい」の美しい空を見てみたいものだ。



asahi.comの昨年のニュース画像に美しい「かぎろい」があった。
http://www.asahi.com/national/update/1120/OSK201011190201.html



夜明け前の空の一瞬の美しさを
かぎろい、かぎろひ、陽炎、火光…と言いあらわす日本語も美しい。



早起きが苦手の私。
よく眺めるのは西の空。
日が落ちてからの空の色もいい。