赤、朱、丹、緋(あか)
好きな色は?と訊かれたら「赤とピンク」と答える。
写真を撮っていても赤いものを見ると
つい、その赤色に惹かれてしまう。
自分の撮った写真には、やはり赤色の入ったものが多い。
その赤のある写真を飽きずに眺めている。
赤について
『日本語と神道』茂木貞純著に以下のような説明があった。
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赤、朱、丹、緋…
あか、
明(あか)き心、
赤と明は同根の言葉である。
「赤」は色の感覚で「明」は光の感覚である。
(抜粋)
やまとことばには、黄という色彩表現はなかったようで、
もちろん万葉時代にはすでに黄の文字はよく知られていたが、
「あか」ということばの中に黄色も含まれていたようである。
赤は陽光の明るい様に由来する色彩を表現することばで、
心情を示す赤心(あかきこころ)・丹心(あかきこころ)は
古来日本人が最も尊重してきた精神であった。
(抜粋終わり)
また赤には避邪の意味もあり神聖性をあらわす色でもある。
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この本はやまとことばのルーツが検証されていて
興味深い記述が多く読み応えのある本だった。
赤は一般的には、情熱や行動力、活力など生命エネルギーの色だ。
写真の中の、どこかに赤色が入るだけで
その写真が息づいて感じられる。
私の好きな色は赤とピンク。
今はこの二色だけど
前に好きだった色の変遷をみていっても面白いかもしれない。
- 作者: 茂木貞純
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/12/23
- メディア: 単行本
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