おむすび山

直島から海を眺める。

おむすびの形の島が見える。
美しい三角形の島。
ピラミッドに見える…
（島の名前は調べていない）

直島の対岸の高松に広がる讃岐平野には、こんなふうな円錐形の山がたくさんある。私は何度か行っているが、この「おむすび山」が見たくて行っていると言っても言い過ぎではない。

平坦な土地に沢山のおむすび形の小さな山がある風景を見に
何度でも行きたくなる。

おむすび山は、ほぼ円錐形に近い形。
ビュートという独特の地形だ。
ビュートは溶岩台地が浸食されて円錐形に残ったもの。
（同じ浸食でも屋島のようにテーブル状になっているものはメサと呼ばれる）

讃岐平野には、そういうビュートと呼ばれる地形の山が多いが
中でも富士山に似た形の美しい山が七つあって、
古くから「讃岐七富士」と呼ばれているそうだ。

七富士はどれも美しい穏やかな稜線をえがいている。

讃岐平野におむすび形の山が多いのは火山活動に関係する。

約1400〜1100万年前の火山活動で溶岩に覆われた讃岐平野は
後の風雨によって浸食されていくが、岩質の違いによって
山頂部にあった安山岩は残り、低山部の花崗岩は崩れやすく浸食された、ということらしい。

直島から見える「おむすび山」のような形の島、
その島の見える景色を飽きもせずに眺め続けた。

直島からは高松市街のビル群は見えるが
残念ながら「おむすび山」までは見えなかった。

遠くに見える島のピラミッド形に思わず手を合わせたくなる。
その島の見える景色に惹かれた旅だった…