判断基準
先日、妹と二人旅をした時のこと。
旭川といえば旭山動物園という連想で
旭山動物園も最初は妹の組んだ予定に入っていた。
確かに噂の通り、興味深い展示形態の動物園ではあるが
数年前に行ったことがある私は今回も見たいというわけではなかった。
初めは妹に付き合おうかとも思ったが
元々そんなに動物好きではない上に
一度行っている所でもあるし…と別行動をすることにした。
その際、妹に
「本当に動物園に行きたいのかどうか、よく考えてみたら?」と言った。
というのも旭川、旭山動物園、皆が行く有名な動物園、という発想で
行くものと決めてかかっている節があったからだ。
判断基準は自分の内側にあるべきなのに
皆が行くから、皆が良いと言っていたから、と決めてしまうことがある。
自分自身が行きたいのか、どうなのか…
周りの人たちの感想を聞いて
興味が湧いて、行きたくなることもある。
連れが行きたいと言うのに付き合ってみてもいいと思うこともある。
その付き合ってみたことで自分の世界が思いがけず広がることもある。
どんな理由でも
まず「行きたいのか、どうなのか…」と考えたほうがいいと妹に話した。
しばらくして
妹は旭川滞在中にもう一度「三浦綾子記念文学館」に行きたいという
自身の強い気持ちに気づいたようだった。
「そうね、あまり興味がない動物園より三浦綾子の文学館にもう一度ゆっくり行ってくるわ!」と彼女はスパッと言い切ったのだった。
私はもう一度、美瑛に行く。
私の旅の一番の目的の場所、美瑛には何度でも行きたいから。
旭川駅で私たちは
それぞれの行きたい所へと別れたのだった。
自分自身がどうしたいのか、
いつでも判断基準が自分にある行動をしよう!と妹に話した。
それは私への言葉でもあった…