red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

三浦綾子

旭川に「三浦綾子記念文学館」がある。
http://www.hyouten.com/



今回の北海道の旅は三浦綾子ファンの妹が計画した。
(妹が航空券からホテルまで全部の手配をした。)


「三浦光世館長と行く三浦文学ゆかりの地一日旅」
9月7日に文学館主催で行われる一日ツアーに
参加するのが一番の目的の妹は他の所はオマケのようだった。


誘われた私はというと三浦綾子の作品は読んでいるが
それほどの思い入れはないから
北海道の景色を楽しみながら一日、文学的な話を聞くのもいいかなと
この一日ツアーに付き合うことにしたのだった。
妹の誘いに乗ったのは前から行きたい所があったからでもある。
(美瑛・富良野にゆっくり行きたいと思っていたのだ。)


文学館の特別研究員の森下先生の話を聞きながら
旭川六条教会、塩狩峠、上川町、層雲峡、そして文学館のある見本林…と巡る旅。


三浦綾子の作品についての話を聞いていて思い出したことがある。


中学一年生の時、
朝日新聞の声の欄に私の投稿が採用されたことがあった。
その時、朝日新聞社の出版物の目録の中から
希望の本を謝礼に進呈するということで
私は三浦綾子の『氷点』をもらったのだった。


すっかり忘れていたが
バスに揺られて『氷点』の登場人物の話など聞いていたら思い出した。


ご主人の三浦光世さんは86歳。
お元気にいろいろなエピソードなど話してくださったが
このようなバス旅に参加されるのは今回が最後だろうということだった。


そんなこともあってか
全国各地から三浦綾子ファンが詰め掛けていた。


バス旅は
文学館からのプレゼントもあり…
(クイズに答えてゲットする)


三浦家から提供の品もあり…
(これは数が無いので参加者名簿からの抽選だった)


クイズは作品に関することから主に出題された。
(さすが熱心なファン!皆さん、よくご存知だ。)


作品以外の出題もあってバスの中は笑い声が絶えない。


三浦文学ゆかりの地を巡る一日旅、
遠足の雰囲気を久しぶりに楽しんだバス旅だった♪



三浦家から提供の品は抽選で名前が呼ばれる。
ファンの皆さんへという気持ちのこもった品物だ。
呼ばれた人は、それはそれは嬉しそうで…
そんな様子をみていて、
私は「私より熱心なファンの人に当たればいいな」とぼんやり思っていた…


すると、どういうわけか、その次に呼ばれた名前は私だった。
ユーカラ織のネクタイが当たったのだった。
(それは夫へのお土産にちょうど良い品だった。)


名前を呼ばれた時は、やはり嬉しいものだから
キャー!と喜んで、そのネクタイを受け取った。
しばらくして冷静になると
あらら???私はファンの人に当たればいいなと思っていたのに???
なんと自分に当たってしまった???


大ファンの妹は
心の中で「当たりたい、当たりたい」と念じていたそうだが
何も当たらなかった。



ファンの人に当たればいいと思っていた物だから
妹にあげてもいいのに
夫へのお土産にちょうどいいネクタイだったから、と
これは妹にはあげないことにした。
(クイズでゲットしたお菓子は妹へ渡したが…)


心で思ったことがすぐに現実になることが多いこの頃、
思ったことではないことが起こるには何か理由があるだろう。


これは試されたのかも知れない。


ファンの人に当たればいいと本当に思っていたのか、
本当ならば、当たった品をファンの妹に差し出せるはず、
仮に、その品にピッタリの使い道があったとしても…



それとも
欲しい気持ちを手放していたから
当たったということなのか…



(抽選で当たったユーカラ織のネクタイ)