red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

産土神

お盆で実家に帰ったので
産土神様の神社にも行ってきた。



産土神は生まれた土地の神のこと。
その人の一生を守護する神とされているとか。


私が行ってきたのは正確には生まれた土地ではなくて
家の裏山の向こうにある神社で
長年、実家が守っていたという神社。
古くから先祖が守ってきたという神社。
(この神社を守るために都から来たのだとか。)


その神社のある集落は約500年前の山津波で流されて
そこに住んでいた人たちも分散した。


私の実家は、その500年前の山津波でそこに住めなくなったため
一山(里山のような小さな山)越えた土地に移り住み、今に至っている。
車で5〜10分程度の距離だから
神社を見守るために少しでも近くに住んだのだろうと思う。



我が家の先祖が守り続けてきた神社との繋がりも次第に忘れられていく。


私は曽祖母や祖父から話を聞かされて育ったから
なんとなく、その神社との繋がりを意識している。
(一族の中に時折、縁の深い者が出るのだそうだ。)


産土神のように思っているから実家に帰った時にはお参りする。


お参りというより
懐かしい場所に帰るという感じだろうか…


今、その神社を守るのは一番近くにある集落の人達で
宮司さんがいるわけではないし寂れた印象は免れないが


羽衣伝説にも関係のあるこの神社に祀られるのは
天に帰れなくなった一人の天女。


この場所を訪れるたびに私は
古い記憶と繋がりそうな気がするのだ。


私はこの神社と繋がりが深い、ここの神様の守護が強い、と言われたことがある。


そのあたりは分からないけれど
時々、行きたくなる大切な場所だ。



以前、ifさんに先祖供養の絵を描いてもらったことがある。


その絵には鳥居が描かれていた。


絵の鳥居を見る度に
この神社と繋がって、訪れたのと同じような心持ちになる。


鳥居は結界であるから、こちら側と向こうを隔てる門として機能する。
(神域と俗界とを明確に隔てている)

同時に異次元と繋がるGateにもなるのだろうと思う。


絵の鳥居を見ていると不思議な気分になる。
大切なことが鳥居の向こうにある気がするのだ…




(Y家供養の絵)