red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

天使のパン

お昼にテレビをつけたら
「天使のパン」「4年半待ち」というフレーズが聞こえてきた。


鎌倉でパンを作る人、多以良泉己(たいら みずき)の特集だった。


多以良泉己、
元競輪選手、競技中に事故に遭う。


もう歩くことはできないかも知れないと医者から告げられたが
再起を果たす。


リハビリ中に焼いていたパンが評判を呼び
以後、パンを焼き続けている。


彼の焼くパンは
全ての工程を彼ひとりでこなすから
一日に食パン3〜5ヶが限界。


彼は事故の重い後遺症を抱えながら
子どもに向き合うようにパン生地をこねる。


赤ちゃんに子守唄を聴かせるように音楽を流した空間で
パン作りに没頭する。


彼のパンは4年半待ちなのだそうだ。


パンには彼と奥様(宇佐美総子・うさみふさこ)の自筆の手紙が添えられる。


誰ともなく
そのパンは「天使のパン」と呼ばれるようになった。



美味しいパンは他にもあるが
多以良泉己の奇跡の歩みを知ると
彼の焼くパンは神様がその手を借りているのだろうとしか思えない。



事故に遭った時
もう歩くことができないかも知れない、という医者のことばを
奥様は「信じなかった」「ぜったい、そんなことはない」と思ったそうだ。



多分、医者のことばを全く信用しなかったから
奇跡の快復があるのだろう。


「天使のパン」は死と再生、復活のパンなのだ。



奥様は言う、
「彼は素直に頑張っている人、その純真さに感動する」と。


後遺症に悩みながら
ひたむきに作る彼のパンは「天使のパン」。
多くの人に喜ばれるパン。



ニュースを見るつもりで偶然、目にした番組だった。


多以良泉己・宇佐美総子、ふたりの表情が素敵だった。



(北鎌倉 天使のパン・ケーキGateau d'angeのサイト)
http://www.gateaudange.com/


幸せをはこぶ天使のパン

幸せをはこぶ天使のパン