「観光」
観光
光を観る
「観光とは光を観に行くこと。景色を見に行っているのではない。
場のエネルギーを意識で観る、感じ取ることだ」と
以前、読んだか聞いたことを思い出した。
調べてみると
「観光」とは
『易経』観・六四(りくし)の「観国之光 利用賓于王」が語源らしい。
「国の光を観る。用て王に賓(ひん)たるに利(よ)し」
または
「国の光を観る。王に賓(ひん)たるに用(もち)いるに利(よ)ろし。」
そして
「賓たらんことを尚(こいねがう)なり。」と続く。
国の光を観るというのは、その国の風俗の美を観ること。
その君の徳をよく察知できる。
徳盛んな国を見て、その君に仕えることを願わずにはいられない。
観光とは
国の文化を観ること。
歴史や文化の輝きを観ること。
観るというのは意識で観ること。
旅に出て、観光をしているつもりだったが
このように本来の意味を調べてみると
果たして私は国(その地域)の光を観てきただろうか、と考えてしまう。
慌ただしく「見て」いて「観る」ではなかったように思う。