大変
久しぶりの気功教室だった今日、お喋りが弾んだ。
「大変」について、
KさんはFさんからメールをもらったのだそうだ。
ちょうど、スケジュールが立て込んでいたKさんは「大変」な頃で
メールを出したFさんも息子さんの慶事に参列の親戚などの接待で
なにかと「大変」な忙しさだった。
「大変」について…
「大変」というのは「大きく変わる」と書く。
どちらかというとネガティブな意味合いで使われることが多いが、
少し視点を変えてみると
「大変なこと」は
「大きく変わる」出来事、「大きく変わる」チャンス、と捉えることができる。
Kさんは予定を全部こなすのは「大変」だから、予定の何かをやめようかと思っていたのだそうだ。
そこへ同じく「大変」なイベントを控えたFさんから
視点を変えてみようではありませんか…というメールがきて
とても参考になったという話だった。
結局、彼女は大変なスケジュールをこなし
今、大きく変わりつつある途中だとのこと。
メールを書いたFさん自身も「大変」な行事を終えてみると
自分の心が大きく変わっていたことに気付いたのだそうだ。
視点を少し変えてみることは
意識を変えることにもつながって
世界は広がっていくのだなあ!と大変、感心した日だった。
「大変」の後のことが楽しそうに思える…
どんな状況になるのかワクワクする…
「大変」を楽しむ境地は大変、素晴らしいなあ…と思った日だった。
もうひとつKさんから聞いたのは一休和尚の歌の話。
***
「有漏路(うろじ)より 無漏路(むろじ)へ帰る 一休み 雨ふらばふれ 風ふかばふけ」
「漏」とは「煩悩」のこと。
有漏路(うろじ)とは、迷いがある状態。俗にまみれ、エネルギーを浪費している現世のこと。
無漏路(むろじ)とは、悟った状態。
この世は、前の世から後の世へ行く途中で一休みしているようなものなので、どんなに雨が降ろうと風が吹こうといいじゃないか。
私は煩悩の世界(この世)から悟りの世界(あの世)へと帰る途中で一休みをしているのだ。何が起ころうとどうってことはない。
人生は煩悩溢れるこの世から、来世までのほんの一休みの出来事。雨が降ろうが風が吹こうが大したことない。
***
無常を感じる歌だ。
ほんのひとやすみの中に、たくさんの「大変」なことがあるが
見方・視点を変えて、雨・風、いいじゃないかと思えたら
大変、楽しいことだろう…と思った。
「大変」と「一休さんの名前の由来になった歌」
今日もいい話を聞いた♪