「おわら風の盆」の町、越中八尾を
時期はずれの冬、訪ねた。
(風の盆は毎年9月1日〜3日)
石畳の道は「日本の道百選」に選ばれているそうだ。
「越中おわら節」の哀切に満ちた旋律に
よく似合う街並みだった。
年末年始に積もった雪の残る街並みは
人通りもなく
痛いような透き通った空気に包まれている…
おわら風の盆は
胡弓の調べにのって踊る哀愁に満ちたお祭りだそうだが、
冬の八尾も
切ないような
哀しいような
静かで…
どこか坂道の角から
踊り手が
ふっと
現われてきそうな…
かすかに
胡弓の音色が聴こえてきそうな…
異次元と簡単に繋がれそうな…
不思議な世界だった。
「風の盆」を一度みてみたいと思った。
(越中八尾郵便局、街並みに見事に合っている。)